2002年5月30日(木)14:10
ソフィア(AP)
EU拡大担当のギュンター・フェアホイゲン欧州委員は、東欧のリトアニアとブルガリアの欧州連合加盟の条件として、両国の原発の安全確保を求めた。ソフィアを訪問した同委員は木曜日、ブルガリアに対し、論議を呼んでいるコスロドゥイ原発の6基の原子炉のうち4基を2006年までに閉鎖するよう求めた。ブルガリアはこれまで、同原発の2基の原子炉を停止する意向を表明している。ブルガリアは電力の45%を原発に頼っている。
またリトアニアに対しフェアホイゲン委員は、イグナリーナ原発の2基の原子炉すべてを完全に停止するよう求めた。リトアニア政府はこれまでのところ、ようやく1基については停止の意向を表明した。同原発はリトアニアの電力需要の70%をまかなっている。この両国の2基の原発に対しては、他のヨーロッパの国々から安全性についての強い懸念が寄せられている。
原題:EU-Beitritt mit Atomsicherheit verknuepft