2002年5月31日（金）14:28
ブリュッセル（AP）
欧州委員会は、トルコによる二つのクルド人地域の非常事態解除の決定を歓迎する意向を表明した。トルコの国家安全保障協議会の決定は「良い兆候であり、正しい方向への一歩」である。しかしトルコ政府はこの決定を速やかに実行する必要がある、と欧州委員会のジャンクリストフ・フィローリ広報官は金曜日ブリュッセルで語った。
木曜日の国家安全保障協議会の宣言によれば、ハッカリ(Hakkari)とトゥンジェリ(Tunceli)の２州の非常事態が解除される。ディヤルバキル(Diyarbakir)とシルナク(Sirnak)では「もう一度だけ」非常事態が延長されるという。クルド人居住者が多数を占める13州の非常事態宣言は1987年に発令され、その後徐々に解除されて行った。トルコは公式的にEU加盟候補国の承認を受けたが、他の12ヶ国の候補国と異なり、加盟交渉はいまだ開始されていない。
原題：EU begruesst Reformschritte in der Tuerkei