2003年5月12日(月)13:11

リトアニア国民はEU加盟を支持

ヴィリニュス(AP)

リトアニアは旧ソビエト共和国の先陣を切って国民投票を行い、欧州連合加盟を決定した。選挙管理委員会が月曜日にすべての票の集計結果として発表したところによれば、二日にわたった先週末の国民投票では91%がEU加盟に賛成、9%が反対であった。登録された有権者270万人に対して投票率は64%であった。最終的な公式発表は今週中と予測されていた。

政治家は安堵と喜びをもって国民の明確な意思表示を受けとめた。土曜日、投票開始直後に投票率が伸び悩んだ時は、50%の最低投票率という規定に満たず国民投票が成立しないのではないかと一時懸念された。「今日の勝利者は誰か?リトアニアが勝利したのだ」とアルトゥラス・パウラスカス国会議長は述べ、乾杯のグラスを掲げた。議員は拍手を送り、国歌を歌った。日曜日から月曜日にかけての晩、多くの人々が国民投票の結果を音楽と花火で祝った。

指導的な政治家はEU加盟国民投票をリトアニアの歴史の転換点と位置づけた。ロランダス・パクサス大統領は国民投票に向けた声明の中で、「これは今世紀の試練である。私は私たちがこの試練に見事合格できるものと信じる」と述べた。

ドイツ連邦政府はリトアニア国民のEU加盟承認を歓迎した。ゲルハルト・シュレーダー首相は月曜日リトアニア国民と政府に対して、国民投票での加盟承認を祝福した。これは「リトアニアにとって歴史的な事件であり、バルト諸国全体の加盟プロセスにとって重要なシグナルとなる」とハンス・ランググート政府広報官代理は首相の言葉を伝えた。シュレーダー首相は欧州の強化のために将来協力関係が深まることを期待すると述べたという。

ヨシュカ・フィッシャー外相もこの「感銘を受けた決定」を今後の他の加盟候補国の国民投票にとって重要なシグナルになるものと称賛した。「私たちは信頼溢れる精力的な政治対話を通してリトアニアのEU加盟の道程を見守ってきた。それゆえリトアニアが来年5月に晴れてEUの一員となることを特別に嬉しく思う。」

リトアニアのEU加盟国民投票は10ヶ国の東欧および南東欧の加盟候補国中4ヶ国目となる。ハンガリー、マルタ、スロヴェニアはすでに国民投票で加盟を承認している。次の国民投票は5月16日と17日の両日スロヴェニアで行われる。候補国の新規加盟は2004年5月1日に予定されている。

原題:Litauer stimmen fuer EU-Beitritt




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