2003年5月18日(日)12:21

スロヴァキア国民は圧倒的多数でEU加盟を承認

ブラティスラヴァ(AP)

投票率は低かったものの、スロヴァキア国民は欧州連合加盟について明確な賛意を示した。国民投票運営委員会が日曜日に発表したところによれば、金曜日と土曜日の国民投票では賛成票が92%以上にのぼった。しかし投票率は52%に留まり、必要な最低ラインの50%を辛うじて上回った。ドイツ連邦政府と欧州連合はこの結果を歓迎する声明を発表した。

スロヴァキアのミクラーシュ・ズリンダ首相は国民投票の結果を土曜日の時点で成功と評した。開票結果が発表されると、数百人の人々が首都ブラティスラヴァの大通りに繰り出し、ダンスをするなどして加盟承認を祝ったが、この中には政府の閣僚の姿も見られた。欧州委員会はスロヴァキアに対し「圧倒的なEU加盟支持が得られた」ことを祝福した。ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は論評の中で、国民投票が「スロヴァキアにとって歴史的な事件であり、今後の加盟プロセスの行方に重要なシグナルを示す」ものであると評した。ヨシュカ・フィッシャー外相は、スロヴァキア国民は「将来のヨーロッパの姿およびわれわれの大陸の分断の最終的克服」について決定を下したのだと述べた。

スロヴァキアはマルタ、ハンガリー、スロヴェニア、リトアニアに続いて、国民投票で加盟を承認した五番目の加盟候補国である。隣国のチェコ、ポーランド、エストニア、ラトヴィアでも国民投票が予定されている。キプロスは10の加盟候補国中唯一国民投票の実施を見送っている。

EU加盟を問う国民投票はスロヴァキアの最近の歴史において初めて有効投票に達したケースである。過去の4回の国民投票は投票率が50%に達しなかった。ズリンダ首相、ルドルフ・シュルステル大統領ならびにパヴォル・フルソフスキ国会議長は土曜日、投票所が閉鎖される直前にテレビとラジオであらためて国民に対して投票を強く呼びかけた。政府発表によれば投票率は12時頃の段階でまだ48%であった。初日の金曜日の時点では、有権者420万人中投票したのはわずか25%から30%に留まっていた。

消息筋は、EU加盟が圧倒的多数で支持されているだけに、投票率の伸び悩みは一層意外であると述べ、おそらく有権者はズリンダ首相率いる中道右派政権に対する幻滅を表明したかったのだろうと推測した。最近の世論調査によれば、国民の四分の三はEU加盟を支持しており、加盟に大きな期待をかけている。議会に議席を持つすべての政党も加盟を支持している。

国民投票がそもそも拘束力を持つか否かという問題はこれまで完全な形で明言されてこなかった。いずれにせよEU加盟は国会の批准を得る必要がある。スロヴァキアと他の9ヶ国は来年5月に欧州連合に加盟する予定である。

原題:Slowaken stimmen EU-Beitritt mit grosser Mehrheit zu




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