2004年5月13日(木)13:37
ブリュッセル(AP)
欧州委員会は、ドイツとフランスが計画している、EU一律の企業税率案を「意味がない」として退けた。欧州委員会のフリッツ・ボルケンステイン域内市場担当委員は加盟国間の税率競争について公正なものである限り意義があると考えている。それゆえ欧州委員会は独仏の提案を取り上げるつもりはない、と同委員のジョナサン・トッドJonathan Todd広報官は木曜日、ブリュッセルで語った。
もちろんドイツとフランスが先行統合の枠内でこのような取り決めを行うことはできる。だが低い企業課税の国々はこれに加わることはなかろう。「その限りにおいてこの提案にはまったく意味がない」。しかし企業課税に関してEU一律の算定基準の調整をはかることには意味がある。欧州委員会は10月末の現委員の任期満了までにその提案を行う計画である、とトッド広報官は語った。
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相とフランスのジャック・シラク大統領は、(今日)木曜日にパリで開かれる首脳会談で税率一律化の提案を行う意向である。両国はまず統一的な算定基準の調整を求め、さらに「公正な範囲」の税率を決めるよう主張する意向である、と水曜日ドイツの政府筋は予告している。
原題:Bruessel gegen deutsch-franzoesische Inititative
EU-Kommission: Vorstoss einheitlicher Unternehmensbesteuerung "sinnentleert"