2004年5月14日(金)17:17

チェコの政治家がベネシュ布告の撤廃に言及

ミュンヒェン(AP)

チェコのペトル・ピトハルト上院議長は、いわゆるベネシュ布告の一部撤廃が可能であると考えている。「我々はこれを我が国の法秩序からいつか完全に撤廃することができよう」。しかしチェコは「これが財産返還要求を含む我々への要求に対する暗黙の承認と解釈されたりしないという保証」が必要だ、とキリスト教民主連合所属の議長は『南ドイツ新聞』Sueddeutsche Zeitung(土曜版)への寄稿で述べた。

ピトハルト議長はこの寄稿の中で、欧州議会においてチェコのEU加盟に反対票を投じたドイツのキリスト教社会同盟(CSU)を批判した。「第二次大戦後に敗戦国側となったバイエルン州はとうの昔から欧州連合の一員となっているのに、戦勝国となった国々は、彼らが始めたわけでも負けたわけでもない戦争の結果として、鉄のカーテンに閉ざされてしまった」。それゆえ私は懸念しつつこう問わざるを得ない。「バイエルンのキリスト教社会同盟が私たちの加盟を拒もうとしたのは、どのヨーロッパなのか」と。

当時のチェコスロヴァキアのエドヴァルト・ベネシュ大統領に因むベネシュ布告により、1945年、およそ300万のズデーテンドイツ人とスロヴァキアに住んでいた60万のハンガリー系少数民族が財産を剥奪され、国外追放処分を受けた。

原題:Tschechischer Politiker zu Aufhebung der Benes-Dekrete




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