2004年5月15日(土)10:12

ポーランド議会はベルカ新首相を信任せず

ワルシャワ(AFP)

ポーランドのマレク・ベルカ新首相は議会での信任投票で否決された。しかしアレクサンデル・クファシニェフスキ大統領は依然ベルカ氏を首相として希望している。

議会が14日以内に「納得できる」首相候補者を提案できなければ、私はあらためてベルカ氏を任命するつもりである、とクファシニェフスキ大統領は述べた。ベルカ新首相と新内閣は議会の不信任を受けて退陣したが、クファシニェフスキ大統領の請願で当面政府の職務を司ることになる。

金曜日の晩ワルシャワで開かれた議会では、出席した450名の議員のうち262名がベルカ新首相の少数与党政権に反対票を投じた。新首相と新閣僚に対する賛成票は188票に留まった。ベルカ新首相の議会不信任は予想されていた。

52歳のベルカ首相は議員に対して、5月1日のEU加盟の利点を有効に活用できるよう1年任期の新政府の発足を認めてほしいと呼びかけていた。EU加盟で期待される経済浮揚効果はポーランドにとって「またとない好機」であり、この好機を逃がすことは「許されざる誤ち」である、とベルカ首相は主張した。

「私は楽観視している。この結果は予想より良い」。私は新政府がベルカ首相率いる政府になるものと確信している、とクファシニェフスキ大統領は信任投票後に語った。クファシニェフスキ大統領は辞任したレシェク・ミレル首相の後任として、5月2日にベルカ元財務相を任命していた。

議会には新首相候補の擁立に14日間の猶予が与えられている。議会が候補者を擁立できない場合には、クファシニェフスキ大統領が再び候補者を任命することになる。すでに大統領は、再度ベルカ元財務相を任命する意向を表明している。2度目の議会の信任投票では単純多数で信任となる。しかし政治専門家は、下院が早期の総選挙を求めて、再度信任を拒むものと予測している。

原題:Polen: Parlament verweigert Belka das Vertrauen




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