2005年5月4日(水)13:38

キリスト教民主同盟・社会同盟はあらためて過度のEU拡大に警告

ベルリン(ドイツ通信社)

キリスト教民主同盟・社会同盟は10月に予定されているトルコとのEU加盟交渉開始を踏まえて、あらためて欧州連合の行き過ぎた拡大に警鐘を鳴らした。

トルコに対する戦略的関心は結局のところトルコのEU正式加盟を不可欠とする根拠にはならない、とキリスト教民主同盟(CDU)のヴォルフガング・ショイブレ副議員団長は北ドイツ放送(NDR)に語った。問題は、人々の合意を失わずにどこまで欧州統合を広げることができるのかという点である、と続けた。一方ゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は水曜日、訪問先のアンカラで、トルコに対し「明確なEU展望」を与えるようあらためて主張した。

キリスト教社会同盟(CSU)のミヒャエル・グロース議員団長はシュレーダー首相に対して、トルコが政治的にも経済的にもEU水準に達しておらず、欧州の統合能力が限界にあることを説明するよう求めた。シュレーダー首相はトルコの会談相手に対して「本当のことを話す」必要がある、とグロース議員団長は述べた。

一方SPD連邦議会議員団のゲルト・ヴァイスキルヒェン外交政策広報官は、トルコの改革姿勢を否定しないよう警告した。広報官はrbb-インフォラジオrbb-Inforadio で、EU加盟への道のりが長く困難なものになると分かっているため、トルコの改革スピードは停滞している。EUへの適応を求める圧力があまりにも大きいので、トルコの人々のEU熱は冷めてしまったのだ、と語った。

原題:Union warnt erneut vor Ueberdehnung der EU




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