2006年5月3日(水)14:40

欧州委員会はEU拡大を経済的成功と評価

ブリュッセル(AP)

欧州委員会は、これまでで最大規模の欧州連合拡大をすべての加盟国にとっての経済的成功として評価した。東欧を中心とする10ヶ国の加盟から2年、新規加盟国の経済成長は著しい。しかし域内市場の人口が7500万人増え、4億5000万人へと拡大したことにより、旧加盟15ヶ国も経済的恩恵を受けている、と欧州委員会は水曜日声明を発表した。

「欧州の再統一は大きな政治的成果に留まらず、経済的な成功でもある」。拡大はグローバル化という大きな課題に対するEUの適応能力を高めることにもつながった、と欧州委員会のホアキン・アルムニア経済・通貨問題担当委員は語った。オリ・レーン拡大担当委員は、多くの否定的観測は杞憂に終わったと強調した。10ヶ国の新規加盟は2004年5月1日に行われた。

欧州委員会の発表によれば、EU経済は1997年から2005年の間に平均で年間3.75%の成長を示している。旧加盟国ではおよそ2.5%の成長率に留まっている。しかし新規加盟国の失業率は平均13.4%で、これは旧加盟国と比べて依然5.5%も高い数字となっている。だが多くの人々が危惧した西欧への大規模な人口移動は起きなかった、と欧州委員会は報告している。

原題:Bruessel sieht in EU-Erweiterung wirtschaftlichen Erfolg




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