2006年5月17日(水)16:07

バローゾEU委員長はブルガリア政府に「具体的成果」を求める

ソフィア/ブカレスト(AP)

欧州委員会のジョゼ・マニュエル・バローゾ委員長はブルガリアに対し、汚職と組織犯罪の撲滅に一層厳しく取り組むよう求めた。この点でブルガリアは「具体的な成果」を示す必要がある、とバローゾ委員長は水曜日ソフィアで述べた。「私たちはブルガリアを2007年1月1日に欧州連合に迎えたいと考えている。これは私たちの共通の目標だ。だがブルガリアの加盟準備が整ったと保証することも欧州委員会の義務である。」

火曜日に欧州委員会は最新の加盟進展状況報告書を発表し、ルーマニアとブルガリアが司法および内政でさらなる進歩を遂げれば、2007年1月1日の加盟が可能との判断を示した。欧州委員会はとりわけブルガリアについてまだかなりの問題があると見ている。バローゾ委員長は、ブルガリア政府はこの報告書を動機づけと理解すべきであると述べた。

ブルガリアのセルゲイ・スタニシェフ首相は、加盟基準を満たすべくあらゆる努力を行うと約束した。報告書は「楽観的見通しを与えてくれるが、一方で今後数ヶ月私たちが倍の努力をしなくてはならないことも示している」。数ヶ月のうちに加盟基準を達成すべく、政府はこれからEUの専門家と協力して行動計画を策定するつもりだ、とスタニシェフ首相は語った。

これより前、バローゾ委員長はブカレストを訪問し、ルーマニアの改革努力を讃えた。しかし委員長はブカレストでも、2007年1月1日に加盟を果たすためには、ルーマニアがさらなる努力を続けねばならないと強調した。委員長は、ルーマニア政府はとりわけ汚職の撲滅に一層力を注ぎ、司法制度を改革しなければならない。これは「最優先の課題」である、と語った。

ルーマニアとブルガリアが一緒にEUに加盟することになるかと問われたバローゾ委員長は、「どの国もその国独自の成果に添って判断されることになる」と述べた上で、「もちろん私たちは両国が2007年1月1日に加盟することを望んでいる。これは私たちの目標だ」と付け加えた。ルーマニアは現状では加盟準備でブルガリアを追い越している。欧州委員会は10月に新たな勧告を行う意向であるが、決定はその後EU各国首脳に委ねられる。しかし両国の加盟は1年しか延長できない。

原題:Barroso fordert von Sofia ≪konkrete Ergebnisse≫




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