2006年5月22日(月)22:39
ブリュッセル(ドイツ通信社dpa)
欧州連合はモンテネグロの分離独立を問う国民投票の結果を受けて、EUへの一層の結びつきを認める用意がある旨を表明した。
「私たちはモンテネグロのすべての政党と国民に、EUの価値と基準に基づき、統一を守り共和国の将来に関する合意を形成するよう呼びかける」。国民投票が高い投票率となり、平穏に行われたことは「投票結果の正統性を示す上で重要」である、と欧州委員会の広報官は月曜日にブリュッセルで声明を発表した。国民投票の実施前の段階で、EU各国外相はあらゆる方面に対して投票結果を受け入れるよう呼びかけていた。
欧州委員会は、投票結果の公式確認が発表された後、モンテネグロとの安定連合協定の交渉権を同委員会に認めるよう閣僚理事会に提案する意向である。同協定は欧州連合加盟交渉に至る重要な前段階と見られている。
EUはこれまでセルビア・モンテネグロとの間で安定連合協定の交渉を行ってきた。交渉権の変更後も同様にセルビアとの間で交渉が継続される。欧州委員会の広報官はモンテネグロにとって「大きな挑戦」であると語った。とりわけ行政制度を改善し、そもそもこの小国がEUとの関係を適切に構築できるようにする必要がある、と求めた。
原題:EU akzeptiert Unabhaengigkeits-Votum