2008年5月7日(水)15:09

欧州委員会はスロヴァキアのユーロ加盟を勧告

ブリュッセル/フランクフルト(ドイツ通信社dpa)

スロヴァキアは来年1月1日のユーロ導入の準備が整った。欧州委員会と欧州中央銀行は水曜日、それぞれブリュッセルとフランクフルトで、旧社会主義諸国のスロヴァキアはユーロ加盟のマーストリヒト基準を満たしていると発表した。

スロヴァキアのユーロ加盟には6月の首脳会議でEU加盟国が欧州委員会の加盟勧告を承認する必要がある。およそ500万人の人口を有するスロヴァキアは国家債務とインフレの制御に成功している。欧州委員会のホアキン・アルムニア通貨担当委員は、「スロヴァキアは...2009年1月1日のユーロ導入の準備ができた」。しかしスロヴァキア政府は今後も引き続きインフレを抑制し、歳出削減で一層の積極性を示す必要がある、と語った。欧州中央銀行もインフレの拡大を恐れ、将来に向けてなお相当の懸念を表明した。

スロヴァキアが加盟すれば16番目のユーロ導入国となる。ユーロ圏には現在、北極圏から南の地中海まで3億1800万人が加盟している。

スロヴァキア政府の代表は欧州委員会の加盟勧告を満足感をもって冷静に受けとめた。ロベルト・フィツォ首相はEU諸機関の判断を「スロヴァキアおよびその経済的能力に対する信頼の証」であるなどと評価しながらも、一方で今後わが政府に課せられる「課題に大きな敬意」を抱く、とブラティスラヴァで強調した。

原題:Bruessel: Gruenes Licht fuer Euro-Kandidaten Slowakei




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