2010年5月13日(木)11:10

ポーランドのトゥスク首相は拡大に向けてEUの扉を開けておくよう主張

ボン(AP)

ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、欧州連合を拡大に向けて開けておくよう主張した。アーヘンでのシャルルマーニュ賞授賞式を目前に控えて、トゥスク首相は木曜日ラジオ局ドイチェ・ヴェレDeutsche Welleとのインタビューで、とりわけクロアチアとセルビアを加盟候補国とみなした。また長期的にはウクライナとトルコも除外しないと語った。トゥスク首相は来年のポーランドのEU議長国任期中の重要課題として、エネルギーおよび安全保障政策などを挙げた。

「欧州連合はヨーロッパ人にとって最高のモデルである。私たちの経験が難しく辛くなればなるほど、また私たちを取り巻く懐疑的な人が増えるほど、私たちは一層EUの旗を高く掲げ、EUがきわめて優れた発明であることを声高に繰り返す必要がある」とトゥスク首相は語った。リベラル系の「市民プラットフォーム」に所属するトゥスク首相は、欧州統合の功績によってシャルルマーニュ賞を受賞する。

トゥスク首相はインタビューで、欧州連合にはさらなる統合が必要だと強調した。「私たちは自分たちに対して、また他のヨーロッパ人や加盟候補国に対して繰り返し問いかけよう。君たちは私たちの価値体系を共有したいのか?君たちは一人一人が他者を保証し、連帯と自由が空約束ではない共同体に参加したいのか?」。この問いをトルコやウクライナに投げかけよう。「しかしさらに焦眉の現実は、これをクロアチアやセルビアに問うことだ。EUは決して扉を閉ざしたままであってはならない」とトゥスク首相は語った。

トゥスク首相は金融危機の問題でギリシャを擁護した。首相は、「EUの中核」に属する他の国々も決められた財政規律を守っていないことを指摘した。ポーランドのユーロ圏加盟についてトゥスク首相は、ポーランドがいわゆるマーストリヒト基準を達成することを条件とした。来年のポーランドのEU議長国任期中の重要課題として、トゥスク首相はEUのエネルギー供給、安全保障政策、EUの東隣の国々との関係改善、EU域内市場の強化を挙げた。

原題:Tusk will EU fuer Erweiterung offen halten




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