2011年5月10日(火)11:35
DiePresse com.(APA)
オンラインによる世論調査の結果、東欧では予想以上にオーストリアでの就職に対する関心が高いことが分かった。
新規EU加盟国のオーストリア労働市場に対する関心は、これまでオーストリアの専門家が推測した以上に高い可能性がある。オーストリア経済研究所(Wifo)は2011年には115,000人から165,000人が東欧諸国からオーストリアの労働市場に参入すると予測している。パートタイマーや派遣労働者の供給会社Trenkwalderのオンライン世論調査によれば、新規EU加盟国のうちとりわけ隣国4ヶ国からの関心が非常に高いようである。この世論調査は4月に行われ、ハンガリー、チェコ、スロヴェニア、スロヴァキアの6629人の就職希望者を対象に移住の意思を尋ねた。
回答者はとりわけ賃金やキャリアの面で好条件を期待しており、この点でオーストリアは多くの回答者にとって希望する目的国となっている。スロヴァキアでは87パーセント、スロヴェニアでは85パーセント、ハンガリーでは82パーセントが早くオーストリアで職に就きたいと考えていると回答した。チェコのみがオーストリア(65パーセント)よりドイツ(73パーセント)を希望する割合がわずかに高かった。
この4ヶ国の就職希望者の多くは外国で経験を積み、その後故国に帰ることを考えている。スロヴェニアはほぼ半数が5年間もしくはそれ以上の滞在を考えていると答えたが、他の国はそれより若干低い数字となっている。住所を完全に外国に移すと答えた人々はこれよりずっと少なく、4ヶ国中で最も多いハンガリーでも回答者の約4分の1にとどまる。世論調査によれば4ヶ国の回答者の大半はまだ他のEU加盟国で働いた経験がなく、その割合はスロヴァキア人のおよそ3分の2、ハンガリー人の約90パーセントに上った。
自らの職業資格が受け入れ国で承認を得る必要があることを知っていた者は半数未満であった。たとえばスロヴァキアでは40パーセント、スロヴェニアでは5分の1のみである。一方ハンガリー国民は数年前から特別規定により職業資格がそのままオーストリアでも承認される。
この4ヶ国の就職希望者は高い教育程度を有している。学士号を持っているのはスロヴェニアのおよそ3分の1、チェコでは40パーセント強、ハンガリーでは51パーセント強、スロヴァキアでは56パーセント強であった。学士号はとりわけ商業、技術、IT分野が多かった。ドイツ語の能力もかなり広範囲に広まっている。
受け入れ国の労働市場の利点について、回答者はその市場に不足している資格を彼らが持っていることを挙げた。また雇用者にコスト面で利益をもたらすことができると答えた。
原題:Arbeitsmarktoeffnung: Grosses Interesse an Oesterreich