2014年5月8日(木)
AFP
ポーランドはウクライナ危機によりユーロ圏加盟の準備を早める可能性がある。ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相はワルシャワの国会で、ウクライナ情勢は「私たちのユーロ圏統合を早める契機となるかもしれない」と述べた。欧州共通通貨への加盟決定は「財政的、経済的性質のみならず、我が国の安全に関わる政治的次元からも」判断される、と外相は説明した。
ユーロ諸国の連帯は「一切の前提や条件なしに尊重される」。なぜなら一国を脅かす脅威は「自動的に他のすべての加盟国への妨害を含むからである」とシコルスキ外相は外交政策の優先課題の紹介で述べた。現在の複雑な国際情勢を踏まえれば「そのような相互関係をポーランドと他のEU諸国との間で」構築することはポーランドの利益にかなう、と外相は語った。
人口約3,800万のポーランドは、EU加盟を果たしたかつての東欧ブロックの国の中では群を抜く経済大国である。ユーロ圏加盟の期日は今のところ決まっていないが、ポーランド政府は2015年にはマーストリヒト基準をすべて達成できると考えている。同基準は累積債務の上限などを定めている。しかしズオーティー(ズロチ)の廃止には、ポーランドの憲法を改正する必要がある。これについてはまだ政党間で合意はできていない。
原題:Ukraine-Krise koennte Polens Euro-Beitritt beschleunigen
Minister betont politische Dimension der Entscheidung