2016年5月26日(木)

欧州議会議長:「欧州連合は存亡の危機にある」

AFP

欧州議会のマルティン・シュルツ議長はEUが存亡の危機に瀕しているとの見解を示した。数年前の多くの危惧が現実のものとなった。ユーロ危機と難民危機により、今や多くの人々には欧州連合の終焉が想定可能なものとなり、そのシナリオの恐ろしさが感じられなくなった、とシュルツ議長はノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング紙 Neue Osnabruecker Zeitung(木曜版)に語った。

「今日ではプロパガンダを用いて選挙に勝利する政治家が山のようにいる」。これは「恐ろしい」ことである。EU加盟国は難民問題で解決に向けて努力せねばならず、たとえばすでに決められた16万人の難民の分担をもう実行に移さねばならない。さもなければ右派の政党がさらに力を増す。なぜなら「未解決の難民問題は人々の不安に乗じる日和見主義者にとって格好の道具であるからだ」とシュルツ議長は警告した。

EUは楽観主義を持って未来を展望すべきである。「なぜなら私たちは事態を経済的、エコロジー的、ならびに社会的に解決する力が十分にあるからだ」とシュルツ議長は述べた。

原題:EU-Parlamentspraesident: Europaeische Union in existenzieller Krise




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