2001年11月8日(木)18:34
ワルシャワ(AP)
ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は木曜日、ポーランドが欧州連合の東方拡大の第一陣に含まれることをあらためて強調した。同外相はポーランドのレシェク・ミレル新首相との会談を終えて、ドイツは隣国ポーランドの加盟努力を支援する。ポーランドが第一陣に含まれないEU拡大は想定できない。ポーランド新政権はこれに必要なあらゆる手立てを尽くすだろう、と述べた。
これより前、EU拡大委員ギュンター・フェアホイゲンもこの件でポーランド政府を支援する旨を明らかにしている。ミレル首相との話し合いを終えたフェアホイゲン委員は、ポーランドは「強力な候補国」であり、EU加盟を目指すトップグループにつけている、と語った。さらに社会民主党所属の同委員は、欧州委員会はポーランドの加盟準備に満足しており、これを文句なく充分と評価している、と発言した。
私は、ポーランドが目標を達成し、加盟協議を2002年末までに完了することは「絶対に可能」と考えている。ポーランドとEUの双方にとって最優先事項は、ポーランド政府が2004年に欧州連合の正式メンバーになるのを確定させることである。しかしそこに至るまでにはなお「きわめて、きわめて困難な問題を解決する」必要があり、そのためには双方に最大限の創造性と柔軟性が求められる、とフェアホイゲンは語った。
最大の障害はポーランド労働者の自由なドイツ市場への参入問題であり、またポーランドの土地購入に対するポーランド政府の慎重な姿勢である。とりわけドイツとオーストリアは東欧から労働者が自由に流入することに対して懸念を抱いており、この件に関して7年間の猶予期間を望んでいる。保守系のポーランド旧政権はこれを断固として拒絶し、ポーランドの土地購入問題についても、EU加盟後18年間は外国人に対して農地の購入を禁止すると主張していた。ミレル首相は、新政権は来週これらの問題に対する政府の対応を協議する。ポーランドは柔軟に対応する用意があり、相手国にも柔軟性を期待している、と語った。
原題:Fischer sieht Polen bei den ersten EU-Beitrittskandidaten
Treffen mit neuem Ministerpraesidenten Miller - Auch Verheugen staerkt Warschau den Ruecken