2002年11月29日(金)19:01
ワルシャワ(AP)
ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は、EU加盟候補国に対する議長国デンマークの新たな財政提案についてさらに議論する必要があると述べた。同外相は、今週初めのデンマークの提案は最終決定にはほど遠い。デンマーク政府はこの提案を他の加盟国と協議していない。この問題に関しては12月12日および13日のコペンハーゲン首脳会議で決定する必要がある、と語った。
フィッシャー外相はワルシャワでポーランドのヴロジミエシュ・チモシェヴィッチ外相と会談した。チモシェヴィッチ外相はデンマーク提案を「合意可能な良い妥協に向けた好機」と評している。EU議長国デンマークの新たな提案は、2006年までに加盟候補諸国に対し従来の計画を約13億ユーロ上回る支給を行うというものである。デンマーク政府は候補国と現加盟国の合意を12月10日までに取りつけたいとしている。加盟交渉は正式には首脳会議で完了する予定である。
ポーランド、ハンガリー、チェコ、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、スロヴァキア、スロヴェニア、マルタ、およびキプロスは2004年5月1日にEUに加盟する見込みである。EUはコペンハーゲン首脳会議でルーマニアおよびブルガリアならびにトルコの加盟展望についても決定を行う意向である。
ワルシャワを訪れたフィッシャー外相は、ポーランド・ドイツの共同教科書委員会の作業を表彰した。同委員会の国民相互の理解への貢献に対して、外相は10,000ユーロの賞金を授与した。
原題:Fischer will daenisches Erweiterungsangebot auf EU-Gipfel diskutieren