2005年11月6日(日)17:57

トルコ首相はドイツ在住のトルコ人に統合を呼びかける

ケルン(AP)

トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相を迎えて、欧州トルコ民主同盟(UETD)は日曜日ケルンで欧州センターの除幕式を行った。エルドアン首相は数千人の聴衆を前に、ドイツ在住のトルコ人に対してドイツへの統合を呼びかけた。一方でトルコは欧州連合に統合されねばならないと強調した。

トルコには欧州が必要であり、欧州にはトルコが必要である、とエルドアン首相は一時間にも及ぶトルコ語の演説で語った。草稿なしに行われた首相の演説は公式には通訳されなかった。

当初同じくUETD欧州センターの除幕式で演説を行う意向であったドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は、直前になって式典への出席を取りやめた。夜にはケルンでシュレーダー首相とエルドアン首相の列席のもと、ドイツ・トルコ両国の実業家を招いた晩餐会が予定されている。

欧州トルコ民主同盟(UETD)は、欧州連合在住のおよそ700万人のトルコ人の統合に貢献することを目標として掲げている。同盟のフェフツィ・ジェベFevzi Cebe議長によれば、このうちドイツにはおよそ300万人が暮らしている。UETDはおよそ1年前に設立され、すでにドイツ、ベルギー、オランダに事務所を構えている。

欧州トルコ民主同盟は10項目プランを掲げ、とりわけ欧州に暮らすトルコ系住民のバイリンガル教育を支援している。また移民として移り住んだ外国人に対する二重国籍制度の導入、女性が配偶者を自ら選択できる権利、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の法的平等も求めている。

原題:Erdogan mahnt Tuerken in Deutschland zur Integration




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