2006年11月11日(土)15:51
ベルリン(AP)
欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン副委員長は、トルコと欧州連合の間で論争となっているキプロス問題の今年中の合意を期待している。「EUの誰一人としてトルコのEU接近プロセスの中断を望んではいない。トルコ自身も望まない」とフェアホイゲン副委員長は『ヴェルト日曜版』Welt am Sonntagに語った。「だから私は今年末までに解決がはかられるものと期待している。」
EUとトルコは、今年末までにキプロスの船舶や飛行機に対しトルコの港湾を開放するか否かをめぐって論争を続けている。トルコはいわゆるアンカラ議定書で港湾開放の義務を負っているが、トルコ系住民の暮らす北キプロスの国際的な経済封鎖が続く限り拒否するとしている。
フェアホイゲン副委員長は包括的解決が最善策との見解を示した。「トルコ系住民の経済的孤立に終止符を打つことを含めた包括的解決が考えられる」と副委員長は同紙に語った。
原題:Verheugen hofft auf rasche Einigung im Zypern-Streit