2006年11月18日(土)18:28

バローゾ欧州委員長はトルコとの論争に懸念を表明

ベルリン(AP)

欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、トルコが数週間以内に自国の港湾や空港をEU加盟国キプロスの貨物に開放しないのならば深刻な事態になると警告した。私はトルコ政府がいわゆるアンカラ議定書の履行を拒んでいることに強い懸念を抱いていると委員長は『ターゲスシュピーゲル日曜版』紙Tagesspiegel am Sonntagに語ったと予告版は伝えている。

「もしトルコが約束を果たさないのならば、その影響はトルコのEU加盟交渉のプロセス全体に及ぶ」。EUの視点からは信頼性と明快性という理由からしてこの措置が必須となる、とバローゾ委員長は述べた。EUは年末までに関税同盟をギリシャ系のキプロスに拡大するようトルコ政府に求めており、これが行なわれない場合はEUとトルコの加盟協議が中止される恐れがある。

EUとロシアの首脳会議を一週間後に控え、バローゾ委員長はロシアによるポーランドの食料品の一部輸入停止問題で、欧州委員会がポーランドとロシアの所轄庁と直接の連絡を取っていることを明らかにした。「もちろん私たちはこの件でEU加盟国のポーランドに対し連帯の姿勢を示す必要がある」と『ターゲスシュピーゲル日曜版』はバローゾ委員長の発言を伝えている。

原題:EU-Kommissionspraesident Barroso besorgt ueber Streit mit Tuerkei




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