2006年11月20日(月)16:17

EUはキプロス問題でトルコに対する圧力を強める

ヘルシンキ/ブリュッセル(AP)

EUはキプロス問題でトルコに対する圧力を強めた。「時計の針は進む」。トルコ残された時間は12月初めまでだ。それまでにキプロスの飛行機や船舶に自国の空港や港湾を開放する必要がある、とEU議長を務めるフィンランドのマッティ・ヴァンハネン首相はヘルシンキで警告した。欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員はブリュッセルで、トルコが譲歩しなければ、欧州委員会はおそらく12月6日に加盟交渉の行方に関する提案を行なうと述べた。

レーン委員のこの発言は、トルコ政府に対する10月末の警告を具体的に述べたものである。

10月末の時点では、欧州委員会は12月14日と15日のEU首脳会議に間に合うよう勧告を行なうと発表するに留まっていた。しかし月曜日、レーン拡大担当委員もEU議長を務めるヴァンハネン首相も、EUの対応を決定する協議が12月11日と12日のEU外相理事会で行なわれるとの見通しを発表した。ヴァンハネン首相は、私は「トルコ問題を12月の首脳会議の議題にする」つもりはない。「決定はその前に行われるだろう」、と語った。

もしトルコ政府がキプロスの船舶や飛行機の締め出しを12月初めまでに解除しないのならば、EUは少なくとも部分的に加盟交渉を中断すると見られる。ヴァンハネン首相はトルコが条約上の義務を負っているとあらためて指摘した。トルコ政府は加盟交渉開始にあたり、EUとの関税同盟をキプロスに拡大するとの協定に調印している。

原題:EU erhoeht Druck auf die Tuerkei




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