2006年11月28日(火)14:33

ローマ法王がトルコのEU加盟を支持との情報

AFP

トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相は、ローマ法王ベネディクト16世との会談で法王からトルコのEU加盟に対する支持を得た模様である。私が法王に支持を請うと、法王は「私たちはトルコがEUの一部となることを望んでいる」と答えた、とエルドアン首相は述べた。首相は法王の発言を「光栄な推薦」と評価した。エルドアン首相はカトリック教会の最高指導者であるベネディクト16世のアンカラ到着直後、法王と20分間の会談を行なった。

エルドアン首相は飛行機の出口で法王を迎え、その後空港施設内で法王と会談した。法王の到着前、首相は今回の訪問を世界平和への貢献と讃えていた。首相は、トルコ国民はカトリック教会の最高指導者を歓待すると保証した。法王の訪問に反対する諸団体について首相は「視野の狭い周辺グループ」と評した。

当初エルドアン首相は法王と会談する予定はなかったが、月曜日に急遽会談が発表された。出発の直前、ローマ法王はトルコ訪問の成功を確信する旨を表明していた。訪問の目的は「文化間の理解と対話を促進すること」である。トルコは「異なる文化間のかけ橋」である。私は「大きな信頼と希望を抱いて」今回の訪問に臨む、と法王は語った。

4日間のローマ法王のトルコ訪問に対しては、トルコ国内で強い抗議があがっている。ベネディクト16世は今年9月、中世のビザンツ帝国皇帝の発言を引用する形で、預言者ムハンマドが世界にもたらしたのは「邪悪と残酷だけ」と述べている。火曜日のイスタンブールのブルーモスク訪問は、イスラムとの対話をはかろうとする法王の意志の表れと見られる。

原題:Benedikt XVI. unterstuetzt angeblich EU-Beitritt der Tuerkei




ホームへ戻る