2008年11月5日(水)15:40

EUはクロアチアとの加盟交渉を2009年に完了する意向

ブリュッセル(AP)

ドイツとフランスの懸念にもかかわらず、欧州委員会は欧州連合の拡大を推進する意向である。オリ・レーン拡大担当委員は水曜日、私はクロアチアの欧州連合加盟準備を来年中にも完了させるつもりだと述べた。EU改革リスボン条約の一時停止は「クロアチアのような国々の加盟プロセスにブレーキをかける口実」になってはならない、とレーン委員は拡大戦略の発表にあたって述べた。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相とフランスのニコラ・サルコジ大統領は、リスボン条約抜きでは新たな拡大ラウンドはないと繰り返し主張している。リスボン条約は6月、アイルランドの批准国民投票で否決された。条約の先行きは不透明である。ドイツとフランスは、リスボン条約で定めた改革を実施せずに拡大を実施すれば、EUは機能不全に陥ると拡大停止の理由を述べている。

クロアチアは汚職撲滅対策を強化する必要

レーン委員は、「私はクロアチアのEU加盟準備が整うまでに、リスボン条約の問題が解決されるものと信じている」と述べた。委員はまだ欧州委員会がクロアチアの実際の加盟期日を決定していないことを強調した。さらに2009年末までの加盟交渉完了の条件は、これまでの改革スピードを維持することである、と委員は述べ、「クロアチアはとりわけ組織犯罪や汚職の撲滅になお相当の努力を行う必要がある」と勧告した。

水曜日に欧州委員会が発表したクロアチアの加盟進展状況報告書では、「汚職は依然蔓延している」。ユーゴ内戦時代の犯罪の調査も不十分であり、「こうした犯罪の多くは追求されていない」と指摘されている。

原題:Bruessel will Beitrittsverhandlungen mit Kroatien 2009 abschliessen




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