2009年11月20日(金)15:10
ザグレブ(AP)
クロアチア議会は金曜日、スロヴェニアとの国境協定を批准し、EU加盟の障害を取り除いた。ザグレブのクロアチア議会は、11月初めに調印されたこの国境協定を賛成129票、反対6票で承認した。
この協定は、問題となっているアドリア海の国境線の画定を国際的な調停機関に委ねることを定めている。1991年にクロアチアとスロヴェニアがそれまで共に所属していた旧ユーゴスラヴィアから離脱した際、厳密な国境線の画定は行われていなかった。
2004年からEUに加盟しているスロヴェニアは、これまでクロアチアのEU加盟を阻止し、国境問題の解決をクロアチアの加盟の前提条件としていた。しかし現在、スロヴェニアの政府内でも国境協定に対する批判が高まりつつある。スロヴェニア議会の批准は、協定に対する憲法裁判所の判断と国民投票を待たねばならないため、おそらく来年になるものと見られる。
スロヴェニアは最終的な国境画定によりアドリア海への航路を確保したい意向である。しかしクロアチアはスロヴェニアに対する自由通行の承認にとどめたい意向で、今後の国際的な調停手続きでその旨の決定がなされることを期待している。
原題:Kroatien ratifiziert Grenzabkommen mit Slowenien