2009年11月30日(月)16:57

EUはセルビア、モンテネグロ、マケドニアに対しビザを免除

AFP

セルビア、マケドニア、モンテネグロの国民に対して、クリスマス前にも国境検査のないシェンゲン圏へのビザなし入国が認められる。EU加盟国の内相はブリュッセルで会合を開き、12月19日発効のビザ免除協定に対して承認を与えた。これによりバルカン半島三ヶ国の国民はクリスマス休暇に合わせてEUに暮らす親戚を訪ねることができる、とスウェーデンのトビアス・ビルストローム統合大臣は語った。シェンゲン圏にはドイツのほか21ヶ国のEU加盟国ならびにスイス、ノルウェー、アイスランドが属している。

欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は、該当する国々の人々にとって「大きな一日」になったと述べた。セルビア、モンテネグロ、マケドニアにとってこの決定はEU加盟に向けた重要な一歩でもある、とレーン委員は続けた。ビザの免除はとりわけセルビア政府にとって、待望のEUからのメッセージでもある。セルビアのEU加盟努力は、オランダがセルビア政府に対して旧ユーゴの戦争犯罪を裁く国連戦犯法廷との協力強化を要求したため、停滞している。セルビアは2012年のEU加盟を目指している。

今年7月、欧州委員会はこのバルカン三国がビザ免除の合意基準を達成したと認めた。これには偽造防止の生体情報を埋め込んだパスポートの導入、国境検査の強化、ならびに汚職や組織犯罪の撲滅が含まれる。一方アルバニアとボスニア・ヘルツェゴヴィナについては、さしあたりビザの免除が承認されなかった。EUによれば、必要な改革が実行に移されれば、両国の国民に対しても早ければ2010年半ば以降シェンゲン圏へのビザなし入国が認められるという。

原題:Keine Visumpflicht fur Serbien, Montenegro und Mazedonien




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