2010年11月9日(火)20:58

ファンロンパウEU常任議長はドイツとフランスの独断専行を戒める

AFP

EU安定化協定改革をめぐる綱引きを終えて、ヘルマン・ファンロンパウEU常任議長はドイツとフランスに対し、これ以上の独り歩きを行わぬよう警告した。「ドイツとフランスの友好関係はユーロ圏にとって成功の必須条件である。しかしそれだけでは十分でない」。ユーロ加盟全16ヶ国が決定に関与しなければならない、とファンロンパウ議長はベルリンでの演説で述べた。ドイツとフランスはおよそ3週間前フランスの保養地ドーヴィルで加盟国の財政赤字に対するEU規制強化で合意し、各国から批判を浴びた。

またファンロンパウ議長はベルリンの壁崩壊21周年を記念して行ったEU政策に関する演説の中で、バルカン諸国のEU加盟も訴えた。EU拡大は「ブリュッセルのお役所仕事」にとどまらず、1989年の直接的な帰結なのである。「拡大は私たちヨーロッパ人が一体であるという事実を確定するものなのだ」とベルギー出身のファンロンパウ議長は語った。ドイツ政府は2012年以降に予定されているクロアチアのEU加盟後は、当面欧州連合の内部固めの時期を置くよう主張している。

一方ファンロンパウ議長は、欧州委員会などが求めているEU税に対するドイツ政府の抵抗には支持を表明した。そのような税は私にとっては「優先順位が低い」と議長は語った。

原題:Van Rompuy warnt Berlin und Paris vor weiteren Alleingaengen




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