2010年11月17日(水)14:23

ヴルフ大統領はブラント元首相の謝罪記念日にワルシャワを訪問

AFP

ドイツのクリスティアン・ヴルフ大統領は、ブラント元首相がワルシャワのゲットー記念碑の前でひざまずいた歴史的な日から数えて40周年の記念日にポーランドの首都を訪問する予定である。私は12月7日にポーランドのブロニスワフ・コモロフスキ大統領と一緒に、この「特別な出来事」を讃えたいと考えている、とヴルフ大統領はダルムシュタットのドイツ・ポーランド協会の設立30周年記念式典の席で語った。ポーランドとの和解は依然歴史的な課題であり、私は個人的にその責務があると考えている、と大統領は述べた。

社会民主党(SPD)の政治家ヴィリー・ブラントは1970年12月7日、西ドイツの首相としてワルシャワのゲットー蜂起の英雄を讃える記念碑に花輪を捧げた後、沈黙しひざまずいた。この意外な行動は、ドイツの戦争犯罪に対する許しを請う身振りとして国際的に評価された。またこの行動は東西間の緊張緩和を目指す東方政策の幕開けとなり、ブラントはこの功績に対して1971年にノーベル平和賞を受賞した。

ヴルフ大統領は大統領就任後の初の公式訪問国のひとつにポーランドを選んでいる。大統領はダルムシュタットの演説で、来年数回のドイツ・ポーランドの会談を行なうことを発表した。私はドイツ・ポーランド関係の改善のためにこれまで力を注いできた。なぜなら両国関係はヨーロッパレベルでも大きな役割を果たすからである、とヴルフ大統領は述べた。ポーランドは2011年の下半期に輪番制のEU議長国に就任する。

原題:Wulff reist zum Gedenken an Brandts Kniefall nach Warschau




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