2014年11月4日(火)17:38
AFP
就任したばかりのジャンクロード・ユンケル新欧州委員長は英国とイタリアの首相を非難した。「私はEU首脳会議後の何人かの首相の振る舞い方を好ましく思わない」とユンケル首相は10月末のEU首脳会議の成果に関する欧州議会の聴聞の席で語った。私は首脳会議でメモを取っていたが、「ホールの内と外での発言を比較すると、一致しないのだ」とユンケル委員長は述べた。
イタリアのマッテオ・レンツィ首相はEU首脳会議の席で、任期を終える欧州委員会と事を構え、イタリアの財政状況に関する欧州委員会からの親展扱いの警告状を公表した。「私は官僚グループのトップに立つ者ではないとマッテオ・レンツィに伝えた」。欧州委員会は「政治的機構」であり、「そのときどきの首相がこの機構に敬意を払うこと」を望む、とユンケル委員長は述べた。イタリアは任期を終える欧州委員会と非難の応酬を繰り広げたが、その後自国の予算案の修正を行い、財政赤字のさらなる削減を約束している。
ユンケル委員長はまた、EUの求めた追加拠出金支払いの問題でデイヴィッド・キャメロン首相が取った態度も批判した。来春の議会選挙を控えて反EU派から強い圧力を受けているキャメロン首相は、英国に求められた21億ユーロの追加拠出金を要求どおりに12月1日に支払うつもりはないと、激昂して宣言した。
「これは英国の問題ではない」。EU全体の問題であり、現在の拠出金算定方法によって生じたひずみを解決する「全体的な答え」が必要なのだ、とユンケル委員長は述べた。「英国よりも大きな影響を受けている国もいくつかある」。EU首脳会議は「問題を解決するためのものであり、問題を大きくする」ために存在するのではない、と土曜日に就任したユンケル委員長は戒めた。
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