2015年11月12日(木)12:55

レンツィ伊首相はバルカン諸国のEU加盟を求める

ハンデルスブラット紙

記録的な難民・移民の欧州流入を受けて、イタリアのマッテオ・レンツィ首相はバルカン諸国のEU加盟を求めた。バルカン諸国を東方拡大から除外するのは悲劇的で歴史的な誤りである。視点を代える必要がある。「アルバニア、モンテネグロ、セルビアのEU加盟は優先的に進めねばならない」と社会民主党所属のレンツィ首相はヴェルト紙Die Welt(木曜版)のインタビューで語った、と同紙予告版は報じている。

バルカン諸国は難民問題で重要な役割を担っている。中東からドイツなどの国々に向かう数十万の難民の通過ルートに当たっているからである。加えてアルバニアやセルビア、マケドニア自体から今年で数万人がドイツに入国している。こうした人々は実質的に難民認定を受ける可能性はない。

あわせてレンツィ首相はインタビューで、難民をほとんど受け容れようとしないポーランド、チェコ、ハンガリーなどの国を批判した。「EUを大きな理念と捉える国々と、EUにもっぱら経済的利益を求める国々を隔てているのは、地理的分断ではなく、政治的分断である」とレンツィ首相は強調し、「私は引き続き大きな理念を信じたい」と述べた。

原題:Renzi fordert EU-Beitritt von Balkanlaendern




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