2000年11月5日(日)19:15
ポーランド政府は2003年1月1日のEU加盟期日を疑問視し始めた。加盟交渉代表のヤン・クラコフスキは『ファイナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』紙に対して、EUがきわめて重要な協議事項で譲歩しなければ、場合によっては早期の加盟期日も断念せざるを得ないと述べた。「われわれは妥協の容易がある。しかし原則的問題に関しては別である」と強調した。
クラコフスキによればポーランド農業に対する直接補助金が最も厄介な協議問題であるという。それに劣らず困難なのが他のEU諸国による自由な土地取得の問題、ポーランドの労働力に対する域内市場の開放、ならびに欧州の環境基準の国内法への導入である。同様に解決に至っていないのがEU加盟後にEUの国境となるポーランドの東国境の防備に関するポーランドへの要求である、とクラコフスキは語った。
ポーランドは欧州委員会が水曜日に発表する次の加盟準備進展報告書に大きな期待を込めている。この報告書は加盟候補国の準備状況を評価するものである。「私はポーランドに対する評価が昨年よりも向上すると確信している」とクラコフスキは述べた。「ポーランド政府と欧州委員会の協議の環境は基本的に改善された。欧州委員会は法令を適合させるポーランドの努力を評価している。2002年末までには200のEU法がポーランド議会で承認される予定である」とクラコフスキは語った。
原題:Polen schliesst spaeteren Beitritt zur EU nicht aus