2000年11月7日(火)15:33

アイヒェル蔵相:「EU加盟基準はいかなる緩和も認められず」

ブリュッセル(ロイター)

新たな国々の欧州連合(EU)加盟の基準は、ドイツ連邦蔵相ハンス・アイヒェルによれば、厳格に遵守されねばならない。アイヒェル蔵相はEUの蔵相会合を終え火曜日ブリュッセルにおいて、各国蔵相は必要とあらば介入し、加盟基準が達成されていないと認められれば、加盟をめぐる議論に割って入ることも辞さない。新たな国々の加盟は本来EUを強化するものとならねばならない。これは15カ国の現加盟国および加盟候補国の利益にもかなうものである、と語った。

欧州連合は目下東欧と地中海圏の12カ国と加盟をめぐる協議を行っている。欧州委員会は水曜日に、EU加盟に向けて各国がこれまでどのような進展を見せたかを報告書の形で公表する予定である。加盟候補国は人権や経済の分野で基準を満たし、さらに域内市場におけるEUの規則を国内法に移し換えねばならない。

アイヒェル蔵相は、加盟候補国も不十分な準備による加盟によって適合衝撃を受けるのを望まないであろう。EUは新たな加盟国受け入れにいささかの疑念も抱かれてはならない。しかし新たな国々のEU加盟は理性的に遂行されねばならない。その際EU諸国の蔵相は新たなハードルを設ける意図はないが、加盟基準の達成は確かめる意向である、と語った。

原題:Eichel : Kein Abstriche bei EU-Beitrittskriterien