2000年11月29日(水)19:19
ヘルシンキ(ロイター)
ニースEU首脳会議を数日後に控えて、フィンランドは他のEU加盟国に対して欧州連合拡大への明確な意志表明を求めた。ニースにおいては、EUが諸決定の承認と批准を受けてただちに新たな加盟国受け入れの準備に入るとの意向に関し、いささかの疑念も抱かれてはならない、とフィンランドのパーヴォ・リッポネン首相は水曜日、議会での欧州政策演説の中で述べた。12月7日から9日のニース首脳会議では新たなメンバーの受け入れを可能にするEU改革が可決される予定である。目下EUは12カ国と加盟協議を行っている。
さらにリッポネン首相は、EUの将来の目標と課題を定める作業部会をEU首脳会議において新設するよう提案した。同首相は、この部会では政府、議会および市民運動が協力して作業を行う。欧州連合は世界の変化や市民の要望に対応が遅れることがままあるためだ。加盟候補国にもこの過程に参加してもらう、と述べた。
リッポネン首相はあらためて、拡大後のEUにおいても各国から一名の欧州委員が代表として欧州委員会に送られねばならないというフィンランドの要求を繰り返した。これに対しドイツや他の加盟国は拡大後も欧州委員の数を増やさず輪番制を導入するよう提案している。
原題:Finnland fordert klares Bekenntnis zur EU-Erweiterung