2001年10月1日(月) 18:07

クファシニェフスキ大統領:「EUはポーランドにとって選挙後も最優先課題」

ブリュッセル(ロイター)

欧州連合(EU)への加盟は、ポーランドのアレクサンデル・クファシニェフスキ大統領の言葉によれば、議会選挙後も同国にとって最優先の課題であるという。新政権も加盟に向けて尽力することになろうとクファシニェフスキ大統領は月曜日ブリュッセルにおいて、ロマーノ・プローディ欧州委員長との会談を終えて語った。ポーランドはEUとの加盟協議を来年中に完了させる意向と決意に変わりはないと同大統領は保証した。9月末の議会選挙において左派同盟のSLDは勝利を収めたが、絶対多数の獲得には至らなかった。連立パートナーとして考えられるのはEUに懐疑的ないくつかの小政党が中心である。プローディ委員長も、ポーランドが選挙後も加盟のタイムスケジュールを守れるものと確信している旨を強調した。

EUとの加盟協議ではこれまでキプロスとハンガリーが20以上の分野で協議を終え、全部で31の協議事項の大半を完了している。ポーランドが交渉を終えたのは20未満で、加盟候補国の中では中ほどに位置する。プローディ委員長は、しかしポーランドは先行する他の国々に追いつくことが可能である。ポーランドも加盟交渉では進展を見せており、タイムスケジュールに沿っている、と述べた。しかしプローディ委員長は同時に、加盟交渉ではいよいよ農業政策のような最も難しい分野の協議が始まると強調した。

EUの各国首脳は去る6月、最も先行する加盟候補諸国との加盟交渉はこれらの国々がその前提条件を満たすならば2002年末までに完了可能であるとし、目標は2004年にEU加盟国として欧州議会選挙に参加できるようにすることである、と声明した。EUは現在10の東欧諸国ならびにキプロスおよびマルタと加盟協議を行っている。

原題:Kwasniewski: EU hat fuer Polen auch nach Wahl erste Prioritaet