2001年10月2日(火) 17:15

トルコはEU加盟条件の緩和を要求

NATO内の軍事貢献の見返りとして

ベルリン(AP)

トルコのイスマイル・ジェム外相の言葉によれば、トルコはNATOにおける軍事的貢献の見返りとして欧州連合および欧州連合の共通安全防衛政策(ESVP)への加盟条件の緩和を求めるという。「ヴェルト・アム・ゾンターク」紙主催の国防フォーラムの席上、ジェム外相は火曜日ベルリンにおいて、トルコはESVPの一員となることに大きな関心を持っている。すべての参加国が柔軟に対応すれば、懸案の諸問題を解決するのは可能であろう、と語った。

ジェム外相は、トルコがこれまで常にNATOの「前線国」の役割を果たしてきたことを指摘した。冷戦の時代、トルコはNATOの南側の安全を保障してきた。湾岸戦争での協力により、トルコは南と南東の隣国を通商相手として失い、観光への打撃も甘受せねばならなかった。現在の状況は、国際的テロリズムとの闘いでも再びトルコが前線国になろうとしているかのようである、と語った。

「私たちはテロリズムとの闘いを支援するためにできる限りのことをするつもりである」とジェム外相は約束した。しかしトルコは難しい状況に置かれており、軍事力で貢献をすることになれば、「私たちの平和と安全に対する保障が必要である」と述べた。

トルコ外相はさらに、ESVPの枠内で計画されたEU軍の投入のためにNATOの指揮系統や軍事施設が利用される事態になるとその都度、NATO理事会の承認が必要となる。この承認のためにはNATO理事会の全会一致、すなわちトルコの同意が必要なのである。この問題でトルコに対し柔軟性が求められるならば、わが国も加盟問題に関してEUに柔軟性を求めたい、と語った。

原題:Tuerkei verlangt erleichterten Beitritt zur EU
Als Gegenleistung fuer militaerische Beitraege in der NATO