2001年10月16日(火) 22:12

『フィナンシャル・タイムズ』紙:EU加盟候補国に一層の要求

ベルリン(ロイター)

新聞報道によれば、テロリズムに対する闘いのため、欧州連合(EU)の加盟候補諸国に対して一段と高い要求が持ち出される可能性があるという。火曜日に先行発表された『フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』紙の報道によれば、ギュンター・フェアホイゲンEU拡大委員は、候補国は加盟の時点で、国内外の安全の分野でEUの共通基準の受け入れをすべて終えていなくてはならない、と語った。「もしこれから共同体の法を拡大する必要が生じたならば、即座にその問題は加盟交渉に加えられることになる」とフェアホイゲンは同紙に述べた。EUはマネーロンダリングに対する規制を厳しくし、安全対策を強化し、EU全域におよぶテロリストの捜索を行って、アメリカ合衆国のテロ攻撃に対する対応策とする意向である。

新たな要求を国内法に移し替える際、欧州委員会は既に決定された援助の枠内で加盟候補国を支援することになる、と同紙は伝えている。「もし司法および警察の協力、あるいは国境警備において追加投資が必要になった場合は、私たちが援助する」とフェアホイゲン委員は同紙に語った。

水曜日、EU各国の外相は9月11日のテロのもたらした影響について論議する意向である。EU各国の大統領、首相は金曜日、首脳会議のためにヘント(ガン)に集まる予定である。協議の中心は同じくアメリカ合衆国のテロの結果についてである。

EUはこれまで具体的な加盟期日を挙げておらず、新たな加盟国が2004年の欧州議会選挙に正規メンバーとして参加する可能性がある、と述べるに留まっている。加盟候補国はポーランド、ハンガリー、チェコ、スロヴェニア、キプロス、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタ、ブルガリア、ルーマニア、トルコおよびスロヴァキアである。13の候補国のEU加盟は、個々の国々の加盟基準達成に基づいて進められることになっている。

原題:Zeitung: Hoehere Anforderungen an EU-Beitrittskandidaten