2001年10月22日(月) 15:16

EU加盟はブルガリアにとって最優先課題

シメオン二世が欧州委員会と協議

ブリュッセル(AP)

ブルガリアの新政権にとって、同国の欧州連合加盟は絶対的な優先課題であるという。これは、シメオン・ボリソフ・サクスコブルゴツキ首相(シメオン二世)が、月曜日ブリュッセルにおいて欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長と会談を行った後、強調したもの。「私たちはそこに至る道のりが決して楽なものでないことを承知している」。「しかしこれは大きな課題であり、必然であり、あえて補足させてもらうならば、我が政府の絶対的優先課題なのである」とかつてのブルガリア国王は同国が目指しているEU加盟について語った。

サクスコブルゴツキ首相は昨年亡命先からブルガリアに帰国し、6月の議会選挙で勝利を収めた。現在のEUのタイムスケジュールによれば、最も順調な候補諸国との加盟協議は来年末までに完了することになっている。EUは現在12の国々と加盟協議を行っており、ブルガリアのほかには、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロヴァキア、スロヴェニア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、マルタ、およびキプロスである。トルコも同様に加盟候補国であるが、未だ加盟協議は開始されていない。

ブルガリアの新政権は、EU加盟の目標を見据えて、外国の投資家をこの南東欧の国に誘うため、経済改革の実施を宣言した。しかし依然ブルガリアは汚職が悩みの種である。プローディ委員長は、ブルガリアはその改革路線においてすでに「実質的な進歩」を遂げたと述べた。その際、同委員長は、9月11日のテロ事件の影響はEU拡大を遅延する要因にはならないと強調した。

原題:EU-Beitritt hat fuer Bulgarien Vorrang
Sakskoburggotski zu Gespraechen bei EU-Kommission