2001年10月24日(水)15:36

ドイツはポーランドに対しEU加盟支援を確約

ドイツ内のポーランド労働者上限数の拡大に関し両国間協議

ベルリン(AP)

ドイツはポーランドに対し、あらためて欧州連合加盟への支援を確約した。ゲルハルト・シュレーダー首相は水曜日、ポーランドのレシェク・ミレル新首相とベルリンで会談し、私はポーランド抜きにEU拡大の第一ラウンドが行われるなどとは想像できない。しかし両国は今後なお厳しい道のりが控えているとの認識で一致した、と語った。

ミレル首相は、私はポーランドが2002年までに加盟協議を完了し、2004年にEU加盟を果たすものと期待している、と述べた。ドイツは、5日前に宣誓式を終えたばかりの新首相にとって、最初の外国訪問の目的地である。かつての共産党の流れを汲む民主左派同盟(SLD)は、9月の選挙の結果、これまで政権の座にあったイェジ・ブゼク首相率いる連帯選挙同盟に代わり、政権についた。

シュレーダー首相は、私はポーランドが土地取得の自由と労働者の移動の自由の問題で移行期間を望んでいる事情を理解すると述べた。労働者の移動の自由に関する移行期間については、私はこの件は討議の対象とならないことを明確に述べた。EU加盟協議と並行する形で、ポーランドとドイツは労働大臣レベルの二国間協議により、ドイツ内のポーランド労働者上限数*)の拡大を協議すべきである、とシュレーダー首相は語った。

ミレル首相はこの提案を歓迎し、労働者の移動の自由と土地の自由取引の問題は加盟協議の最も難しい項目の一つであることを認めた。

かつてのナチによるポーランドの強制労働者に対するドイツの補償金支払いの問題に関して、シュレーダー首相は、この問題はもっぱら両国の基金の間で解決せねばならないと述べた。ドイツは100億マルクに相当する補償額をポーランドの通貨ズオティですでに支払い終えているが、ポーランド通貨の為替相場の下落により、5,000万マルク(2,550万ユーロ)の損失が生じている。

原題:Deutschland sichert Polen Unterstuetzung bei EU-Beitritt zu
Bilaterale Verhandlungen ueber eine Erhoehung der Kontingente fuer polnische Arbeitnehmer in Deutschland

*)訳注:ドイツ労働省の発表では、現在ドイツが認めているポーランド労働者の上限数は年間22,500人である。