2001年10月25日(木)16:49

欧州議会はトルコに対し死刑制度の廃止を要求

決議案を可決−憲法改正は評価

ストラスブール(AP)

ストラスブールの欧州議会はトルコに対し、同国の目指すEU加盟を視野に入れ、死刑制度を廃止するよう促した。木曜日に欧州議員によって可決された決議は、トルコ政府に対して人権遵守の問題で広範な改革を求めている。また、EU加盟のためにはトルコは加えて、良好に機能する市場経済と民主主義体制の確立が必要としている。

その一方で欧州議員は、トルコ議会が今月初めに可決した、1980年の軍事クーデターの時代に遡る基本法の34項目の改正を評価した。最も重要な改正は、死刑をテロ行為と反逆罪に限定したこと、ならびにクルド語のラジオ放送を許可したことである。

しかし欧州議会は、トルコ政府がいまだ改正案の法制化の期限を定めていない点を批判している。さらに欧州議員はトルコ当局に対し、拷問の廃止に取り組み、頻発する監獄内のハンガーストライキの解消を図るよう勧告した。拷問を禁止する様々な措置や規定にもかかわらず、「犠牲者の数は減少していない」と決議は指摘している。

トルコは公式に欧州連合の加盟候補国とされている。しかし他の12ヶ国と異なり、トルコとの間ではいまだ加盟協議が開始されていない。

原題:EU-Parlament fordert von Tuerkei Abschaffung der Todesstrafe
Resolution verabschiedet - Verfassungsreform gewuerdigt