2001年10月25日(木) 07:37

トルコは2010年までにEU正式加盟を果たす意向

ベルリン(ロイター)

トルコは、メスット・ユルマズ副首相の言葉によれば、遅くとも2010年までに欧州連合(EU)の正式加盟国となる意向である。木曜日の『ビルト』紙のインタビューの中でユルマズ副首相は、EUは2010年までのEU計画にトルコを考慮していない。「しかし我々はそれまでに少なくともEUとの間で加盟協議を完了させ、正式加盟国となっていなければならない。これは我々の目標である」。トルコはEU加盟に向けて包括的な憲法改正を決定したのだ、と同紙に語った。ユルマズ副首相は木曜日、ゲルハルト・シュレーダー独首相と会見する予定である。

ユルマズ副首相はインタビューの中で、トルコのEU加盟を失敗に終わらせぬよう警告した。そうなれば被害は双方に及び、トルコにとっては大きな失望となろう。トルコのEU加盟が拒否されれば、原理主義の諸政党は大きな追い風を受けることになる。トルコは、民主主義と政教分離を実現している世界で唯一のイスラム国家である、と副首相は主張した。「EU加盟国となれば、こうした特性を備えたトルコは他のすべてのイスラム国家に対する範例となろう」とユルマズは述べた。

トルコは1999年からEU加盟候補国となっている。しかし他の12の候補諸国と異なり、EUはこれまでトルコとの間では加盟協議に入っていない。EU加盟の阻害要因と見なされているのは、トルコ国内の人権状況であり、また民主主義の諸価値を保証するというトルコ政府の姿勢が疑問視されているためである。

原題:Tuerkei will bis 2010 Vollmitglied der EU werden