2004年10月18日(月)20:23
スウビツェ(AFP)
ドイツとポーランドの国会議員は、ポーランドの国境の町スウビツェSlubiceで会議を開き、第二次大戦の賠償・補償問題に関する議論を行った。一番のテーマは、没収された財産の返還を求めるドイツの故郷放逐者の要求と、これに応じる形でポーランド議会がドイツに対して決議した、第二次大戦の損害に対する賠償要求である。
ポーランド議会のヨゼフ・オレクシ議長は9月の議会決議を弁明した。「決議はポーランド国民の多数の感情を反映したものだ」。ドイツ連邦議会のヴォルフガング・ティールゼ議長(社会民主党)はポーランドの賠償要求を政治的にも法律的にも正当なものではないとして退けた。
しかしティールゼ議長は、私は話し合いを経てポーランド議会の決議に対する理解が深まったと述べた。オレクシ議長は賠償・補償問題は「避けがたい」が、両国の「きわめて良好な関係においては重要な問題ではない」と語った。
会議はドイツのヘルマン・オットー・ゾルムス副大統領(自由民主党)の提唱で開かれ、ポーランドから8人、ドイツからは11人の国会議員が出席した。
原題:Deutsch-polnische Beratungen ueber Entschaedigungen