2004年10月26日(火)18:19

フランスとドイツはトルコとのEU加盟交渉を支持

ベルリン(AFP)

ドイツとフランスは、12月下旬にブリュッセルで開かれるEU首脳会議でトルコとのEU加盟交渉開始に賛成する意向を表明した。ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、ベルリンでフランスのジャック・シラク大統領との会談を終え、「私たちは加盟という目標をもって交渉する」と語った。EU安定協定に関して、両首脳は改革の計画は充分ではないと批判した。晩にはトルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相との会談が組まれている。

トルコとのEU加盟交渉は欧州委員会の「きわめて賢明な報告書」に基づく、「結果を約束しないプロセス」である。しかし交渉は「トルコのEU加盟という明確な目標」をもって行われるもので、それ以外の目標はない。トルコはEUがコペンハーゲンで定めた加盟条件を達成する必要がある。このことはエルドアン首相も承知している、とシュレーダー首相は語った。

シラク大統領は、私の「最大の望み」は交渉終了時、たとえば15年後ぐらいに、トルコのEU加盟の可能性が生まれていることだと述べ、そのためにトルコには「きわめて大きな努力」が求められると語った。フランス国内ではトルコのEU加盟問題について、ドイツ同様、強い異論がある。

シュレーダー首相とシラク大統領、エルドアン首相の会談では、トルコ航空によるエアバス36機の購入契約も調印される予定である。共同記者会見は行われない。

EUの安定成長協定に関して、シュレーダー首相は最高水準に達したユーロ相場に対する懸念を表明した。安定成長協定の改革は、とりわけ原油価格の上昇や「大きな懸念を呼ぶユーロとドルの為替相場を背景に議論される、と首相は述べた。

ベルリンでは首脳会談と並行して4回目のドイツ・フランス閣僚協議が行われた。この協議でドイツとフランスは長年の交渉の末、特定の職業教育の修了について平等扱いとすることを定め、隣国の労働市場への参入を容易にした。

原題:Paris und Berlin fuer Beitrittsgespraeche mit Tuerkei




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