2004年10月28日(木)12:51

トルコのEU加盟をめぐり依然論争

ベルリン(ドイツ通信社)

キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)・緑の党はトルコのEU正式加盟の問題で依然対立している。CDUのヴォルフガング・ショイブレ外交担当は木曜日連邦議会で、トルコの加盟により政治的統一が危うくなると警鐘を鳴らした。

「EUの拡大と引き換えに深化を犠牲にするならば、大きな誤りを犯すことになる」とショイブレ議員は連邦政府に対して警告し、トルコとEUとの「特権的パートナーシップ」を提唱した。

SPDのゲルノート・エルラー副議員団長は、この提案を「ごまかし」と呼び、ドイツ政府は12月のEU首脳会議で、トルコの加盟という目標を掲げた加盟交渉の開始を支持すべきである。トルコの加盟が欧州にもたらす可能性はいずれにせよ危険性より大きい、と語った。エルラー副議員団長は、キリスト教民主同盟・社会同盟がトルコ加盟反対署名運動を断念したことを歓迎した。

エルラーと同様、緑の党のクラウディア・ロート党首も、加盟交渉では加盟に至る自動的プロセスなど存在しないと強調した。しかしEUとドイツの外交政策の信頼性は、加盟展望を維持することを要求する、と主張した。自由民主党(FDP)のギード・ヴェスターヴェレ党首は、トルコとの間で結果を約束しない加盟交渉を行うよう求め、ドイツ政府やキリスト教民主同盟・社会同盟のような実質的な予断を避けるよう要求した。

原題:Weiter Streit ueber tuerkischen EU-Beitritt




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