2005年10月2日(日)20:14
アンカラ(AFP)
アンカラで数万人のトルコ民族主義者によるEU加盟反対のデモが行われた。右派民族主義の政党MHPのデフレット・バハチェリDevlet Bahceli党首は、レチェプ・タイップ・エルドアン首相に対して、EUとの協議を中止するよう要求した。この日の晩、EU各国外相は特別会合を開き、加盟交渉の大枠をめぐる論争に決着をつける意向である。
トルコのアナドル通信によれば、デモ参加者はトルコ全土から750台のバスでアンカラに集められたという。デモの警戒にはおよそ6000人の警察官が動員された。民族主義者はトルコの国旗をかざし、「われわれはEUを信用しない」、「独立した民族主義的トルコを」などと書かれた横断幕を掲げた。
依然、加盟交渉の目的を定める交渉枠の文言をめぐり議論が続いている。オーストリアは、交渉の目的をトルコの加盟としたEU首脳会議の決定について、言及しないよう望んでいる。他のEU加盟24ヶ国はこの要求を拒否している。トルコは文言を変更した場合、月曜日(10月3日)に予定されている加盟交渉のテーブルに着かないと警告している。
原題:Massendemonstration in Ankara gegen EU-Beitritt