2005年10月4日(火)00:41
ルクセンブルク(AP)
EU各国外相は月曜日の晩ルクセンブルクで、クロアチアとの加盟交渉の開始を決定した。これに先立ち、国連のカルラ・デルポンテ主任検察官は、クロアチア政府が旧ユーゴの戦争犯罪を裁くハーグ国際戦犯法廷と全面的な協力を行っていると保証した。これにより「クロアチアはこれまで未達成の加盟交渉開始の条件を満たした」とEU外相理事会は声明を発表した。
当初EUは3月17日にクロアチアとの加盟交渉を開始する意向であった。しかしデルポンテ主任検察官は、戦争犯罪の容疑者の捜索でクロアチア政府が十分な協力を行っていないと非難していた。
とりわけアンテ・ゴトヴィナ元将軍の身柄引き渡しが大きな問題となっていた。デルポンテ主任検察官は、元将軍が「クロアチア政府の手の届くところ」に潜伏しているにもかかわらず、政府が何ら逮捕に向けて行動を起こさないと批判していた。
しかし月曜日にルクセンブルクで発表された報告書でデルポンテ主任検察官は、「クロアチアが数週間前から全面的に協力しており、アンテ・ゴトヴィナの捜索、逮捕に向けて出来る限りのことを行っていると認められる」と述べた。だがゴトヴィナ元将軍がクロアチアを出国したとのクロアチア政府の発表に対しては疑念を表明した。他の情報によればゴトヴィナは「クロアチアかボスニア・ヘルツェゴヴィナに留まっており、フランシスコ派修道院に潜んでいるとの情報もある」と報告書は指摘している。
原題:EU beschliesst Aufnahme von Beitrittsverhandlungen mit Kroatien