2005年10月6日(木)15:37

レーンEU拡大委員はトルコに改革の実施を求める

アンカラ(AP)

欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員はトルコに対し、決定された改革プロセスを加盟交渉開始に伴い徹底的に実行するよう求めた。今週初めの公式の加盟交渉開始以来、初めてアンカラを訪問したレーン委員は木曜日、「トルコはこれから一層注視されることになろう」と語った。「加盟交渉を完了しEU加盟を果たすためには、トルコはあらゆる政治的基準を満たさねばならない」。これには人権および法治国家の原則の無条件遵守も含まれる、と委員は述べた。

EU各国外相とトルコのアブドラ・ギュル外相は、今週の月曜日から火曜日にかけての深夜、ルクセンブルクで加盟交渉を正式に開始した。開始の決定に至るまでには、EU加盟国の間で長時間に及ぶ協議が行われた。加盟交渉はトルコのEU加盟を目標とするものの、EUは加盟の保証を与えない。最終的にトルコがすべての基準を満たし、かつEUが現在7000万人の人口を抱えるトルコを受け容れる状況にある場合にのみ、トルコの加盟が可能となるとされている。交渉は10年から15年かかると予測されている。

「新たなプロセスが始まった」。「私たちは山のような仕事を抱えている」、とギュル外相はレーン拡大委員との共同記者会見の席で語った。EUはトルコとの間で、EUの全立法が対象とする35分野すべてについて交渉を行う。本来の交渉を開始する前に、レーン委員と担当者はまずEU、トルコ双方の法律を比較することから始める。このいわゆるスクリーニングは10月20日に開始され、およそ1年かかるものと予想されている。

原題:Rehn fordert von Tuerkei Umsetzung von Reformprozess




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