2006年10月4日(水)20:53

レーンEU拡大担当委員はトルコとの特権的パートナーシップ案を批判

アンカラ(AP)

欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は、正式加盟の代案としてトルコとの間で特権的パートナーシップを結ぶという提案は非生産的であるとの見解を示した。この案はEUの信頼性を揺るがすものであり、改革に向けたトルコ国内の政治的意欲を削ぐ、とレーン委員は水曜日、アンカラのビルケント大学で行なわれたEU会議の席で述べた。EUはこの案によらず、トルコとの間で将来の加盟の条件に関する「厳格ながら公正な」協議を行うべきであるとレーン委員は主張した。

レーン委員のアンカラ訪問は加盟交渉開始からちょうど1周年を迎える日に行なわれた。

レーン委員はトルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相とアブドラ・ギュル外相と会見した。この席で同委員は、言論の自由を拡大し、キプロス問題などで歩み寄りの姿勢を示すようトルコ政府に求めた。11月8日を控えて改革は緊急の課題であると委員は強調した。この日に欧州委員会は加盟交渉の進展状況報告書を発表する意向である。

特権的パートナーシップの考えは、とりわけドイツのアンゲラ・メルケル首相が首相就任前に提唱していた。メルケル首相は(明日)木曜日2日間の日程でトルコを訪問する予定である。ドイツ政府筋によれば、メルケル首相はトルコ政府に対し、EUとトルコの間で合意された、キプロスを含むすべての新規EU加盟国への関税同盟の拡大を、一切の留保なく履行するよう求める意向であるという。

原題:Rehn rugt Plaedoyer fuer privilegierte Partnerschaft mit der Tuerkei




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