2006年10月12日（木）17：49
ブリュッセル/エリヴァン（AP）
欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は、トルコの作家オルハン・パムクのノーベル文学賞受賞を歓迎した。「友人として、また崇拝者として、オルハン・パムク氏に心からお祝いを申し上げたい」とレーン委員は木曜日に発表されたプレス発表で述べた。委員はパムクに対する裁判を踏まえて、「生命に水と空気が欠かせないように、芸術家には言論表現の自由が欠かせないのだ。オルハンはこの自由が貴重で脆いものであることを他の誰よりも良く知っている」と語った。
私は１年前イスタンブールのパムク氏を訪問し、彼に何を祈ってあげたら良いか尋ねた。するとパムク氏は「私が再び本を書けるように、また私の精神がこの一切の嫌がらせから解放されるように」と答えた。ノーベル賞は「とりわけ芸術家の自由と言論表現の自由にとって良いニュース」である、とレーン委員は語った。
パムクは新聞インタビューで、トルコがオスマン帝国時代のアルメニア人虐殺の歴史的責任を取ろうとしないと批判したため、昨年告訴され、裁判にかけられた。アルメニアの作家仲間は木曜日、パムクにノーベル文学賞を贈るとした選考委員会の決定を大歓迎した。「これは彼を裁判にかけようとしたトルコ人に対する戒めである。これはトルコの民主主義の勝利である」と作家ペルヒ・ツァイトゥンツィアン Perch Zeituntsianは語った。アルメニア作家協会のダヴィッド・ムラディアン会長David Muradianは、「これは文学およびモラルに対する授賞である」と述べた。
原題：EU-Erweiterungskommissar begruesst Nobelpreis fuer Pamuk