2006年10月20日(金)13:04

ポーランドはさらなるEU東方拡大を主張

ベルリン(AP)

ポーランドの考えでは欧州連合は東欧の新規加盟国のために扉を開けておくべきであるという。ポーランド議会外交委員会のパーヴェル・ザレフスキ委員長は、金曜日ベルリンでドイツ議会のループレヒト・ポーレンツ外交委員会委員長との会談を終え、ウクライナの加盟を可能にするよう主張した。これに対しポーレンツ委員長は懐疑的な見解を表明し、EUの拡大能力に問題があること、また現加盟国の国民が反対していること指摘した。

「東欧が加盟に関心を持っているならば、EUは扉を開けておかねばならない」。関心のある国々には、加盟基準を達成できるよう具体的なプロジェクトで財政面からも支援する必要がある。とりわけウクライナにはEU加盟展望を閉ざしてはならない、とザレフスキ委員長は語った。

ポーレンツ委員長は、ウクライナがさらに改革を進めることに関心はあるものの、これは周到な善隣外交政策で促進することができる。現時点ではウクライナの加盟を保証することもできなければ、完全に否定することもできないと述べた。

ポーレンツ委員長は、さらなる改革ラウンドの前提となるのは、おそらくはスリム化された憲法条約の発効であり、これが27ヶ国あるいはそれ以上の加盟国を抱えたEUの行動能力を保証するのであると語った。「さもなければ遠心力がますます強くなってしまう」。また新規加盟国の受け入れは、財政的に負担可能であり、EU市民の希望に基づいたものでなくてはならない。「現在のところEU市民がさらなる拡大を望む状況にはない」、とキリスト教民主同盟(CDU)所属のポーレンツ委員長は主張した。

ザレフスキ委員長は凍結中のEU憲法について、フランスとオランダの国民が憲法条約を否決したことを見過ごしてはならない。しかしポーランドは憲法批准プロセスの再活性化議論に積極的に参加する用意がある、と語った。

ドイツ政府は2007年上半期のEU議長任期中に、遅くとも2009年の欧州議会選挙までに憲法条約を合意を導くタイムスケジュールを策定する意向である。来年1月1日にはルーマニアとブルガリアがEUに加盟する。EUはこのほかにクロアチアとトルコとの間でも加盟交渉を行っている。

原題:Polen plaediert fuer Erweiterung der EU nach Osten




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