2006年10月25日(水)16:51
ストラスブール(AP)
キプロスをめぐる論争が続く中、EU議長国フィンランドはトルコとの加盟交渉継続に期待をかけている。「トルコとの加盟交渉が継続できるよう、私たちは解決に向けてきわめて精力的に働いている」。私はそのような解決案が「この秋にも見出せるもの」と思う、とフィンランドのマッティ・ヴァンハネン首相は水曜日、ストラスブールの欧州議会で述べた。ヴァンハネン首相は、解決案が見つからない場合EUが加盟交渉を中断するか否かについては言及を避けた。
EUは、トルコが港や空港を今年末までにキプロスの船舶や飛行機に対して開放しなければ、加盟プロセスに悪影響が及ぶと繰り返し警告している。しかしトルコ政府はトルコ系の北キプロスが国際的な貿易制限を受けていることを理由に、この要求を退けている。
ヴァンハネン首相は、EUはこの問題の解決に向けた「新たな提案」を作成中であると述べた。しかし詳細については触れなかった。ここ数週間の外交筋の情報では、EUは北キプロスの一つの港に対し、輸出関税などあらゆる貿易制限を解除する意向であるという。これによりトルコ政府には、ギリシャ系キプロスの船に対する港湾開放を内政的に処理する可能性が開ける。
原題:EU-Ratspraesident hofft weiter auf Einigung mit der Tuerkei